先日「プログラミングで論理思考が育つ」は本当かという記事がありましたので私なりの見解を述べていきます。
この記事にあるように自分自身で作成したものに対してフィードバックを行い改善するということができずにただ漫然と作れと言われたものを作っている限りにおいては論理思考はほぼ育たないと考えます。
プログラミングを教育に導入する利点はPDCAサイクルを自分自身で高速で回せることの一点に集約されます。ただこれもPDCA自体ができないとなんの意味も成しません。
プログラミングの特徴として挙動確認がすぐにでき、お手軽に試行錯誤ができます。例えば他の図工(最近流行しているロボットなんかも実はその中に入ってしまうのですが)とかだと物理的な制約があるため、やれ部品が足りないとか湿度・温度等の影響により前はうまくいったけど今回はうまくいかない等の現象が起こり、原因がはっきりしないことが多々あります。そのため結果と原因の因果関係を発見するのにやや時間がかかってしまいます。その点が解消されているのがプログラミング教育の利点だと思います。理論の部分だけを抜き出しそこを勉強することによって、思考の数を稼ぎ、考えることに慣れさせる。別にプログラミングに頼る必要はないんですが、お手軽感・エンターテイメント性・実務への有効性という意味ではほかの教科よりも優れていると思います。
ただプログラミング教育にもデメリットはあると考えており、別のブログでも言いましたが教育格差はますます広がっていくことと思われます(貧富の差からくる格差と学力からくる格差両方の面で)。
また他に考えられるデメリットとしてはプログラミングには必ず答えがあるのでやはり既存の受験勉強の延長上に過ぎないのかなぁとも思います。
文部科学省も英語・プログラミングを小学校教育に導入し日本の教育を見直すと言っていますが、英語力そのものが大事なわけではないと思いますし、プログラミング自体が大事なわけでもないと思います。最も大事なことはやはり考える力を身に着けること。そのためにはプログラミングも一つの手だとは思いますが、正解のない問いかけに対して考えたり、様々な人とコミュニケーションをとって多様性を感じることが大事だと思います。
キッズビジョンには正社員に加えて様々な背景のアルバイトを採用予定ですし、普段の英語講師のほかに夏にはインターン生を海外から2名採用することが決まっています。なるべく育ってきた背景の異なるスタッフを用意して多様な経験をお子様たちにしてもらうよう心掛けていきたいと思います。