こんばんは。
本日は子どもの情報リテラシーをいかにしてつけるか?ということについて意見を述べていきたいと思います。

情報リテラシーは子どもたちがこれから身に着けていくべきことの中でもかなり重要なスキルの一つになってくると思っています。

ご参考までに情報リテラシーは21世紀型スキルの一つとなっています。

情報リテラシーとは

体験やメディアを通じて得られる大量の情報の中から必要なものを探し出し、課題に即して組み合わせたり加工したりして、意思決定したり結果を表現したりするための基礎的な知識や技能の集合である。[Wikipediaより]

スマホネイティブな時代に生まれた今の子どもたちにとって何が問題かというと、Webにある情報は気軽に調べることができるという利点のかわりに、間違った情報も多いということです。

理由は大きく分類して二つあります。

1.Webに情報をアップすることは誰でも可能で、いわゆるレガシーメディア(本や媒体)にあるプロ編集者の校閲を受けていないため間違っていることがある。(情報提供者に悪意はなくても結果として間違っていたり古い情報が載っていたりする。)

2.検索ユーザーからは課金せずに広告主から課金するモデルのため、検索ユーザーに正しい情報を届けるのではなく、情報の真偽は二の次で検索ユーザーが購買するように仕向けるサイトを作りがち。

記憶に新しいのはDeNAが運営していた医療キュレーションサイト「WelQ」を皮切りにファッションサイト「MERY」を含む9サイトが閉鎖に追い込まれた事件です。

DeNA批判や、ステルスマーケティング批判は巷でかなり行われていますが、アフィリエイトや広告モデル全てが否定されるわけではありませんし、メディア運営者も霞を食べて生きていくわけにはいかないので、顧客本位になるのはある程度当然の傾向です。

大切なのは、情報とは発信する人がいるからこそ入手できるものですが、そこに何かしらの意思が必ず入っており、全てを鵜呑みにすることはできない、ということを念頭に置いておくことです。

キッズビジョンでは情報リテラシーをつける一環として、こども新聞を複数社から取り寄せ、同じ出来事に対して各社がどう報道しているか、どのような差があるかを見てもらい、その後自分なりにファクトを調べ、生徒同士で議論してもらいます。

正解がない問題ですが、深く考えるトレーニングになりますし、また議論を通じて多様性にふれあういい機会になると思います。プログラミングや自主学習だけではなかなか培えない答えのない問題に対する粘り強い深い思考を、少しずつ体験してもらいたいと考えています。

物事を多面的にとらえ思考していくということは大人でもできない人がたくさんいると思います。正直私もこれをやるとかなり疲れます。しかしこれからの日本を支えていくのは深く・多面的な思考ができ、かつ行動力・実行力もあるそんな人物だと思います。

ぜひご自宅で、同じニュースを各メディアがどう論じているか、親子で比べてみると面白いと思います。

プログラミングなどで身に着けられるのとはまた違った論理的思考力が身に着けられると思いますのでお勧めです。