こんにちはキッズビジョン門前仲町校の鄭です。

今日は奨学金の話です。

奨学金を借りて大学を行ったはいいが中退したり卒業したとしても満足な収入を得られることができず自己破産に陥ったりといった事が社会問題になっていることから給付型の奨学金を導入することになったようです。

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016121900736&g=soc

給付型の奨学金を導入することは非常に良いことだと思いますが、そもそも現在大学生の2人に1人が奨学金を借りていることが大問題だと思います。

私の意見を申し上げると、奨学金というのは裕福でない家庭のためにあるのではなくて、裕福でないが非常に将来性の高い人に対してのみ門戸を開くべきだと思います。そう考えると現状の2人に1人という数字は明らかに異常です。やっていることは学生ローンと変わらないかと思います。なので裕福でない家庭で育ちそれほど成績もよくない子がたとえ大学に行って○○を勉強したいと言っても、そこは自分で働いてお金を貯めてから行きなさいとしか言いようがありません。

また欧州のように教育を無償化すべきだという意見も聞こえます。個人的には社会保障費の配分を子ども向けに大きく配分していくべきだと思いますが、そうなるのにも時間はかかるでしょうし、我々ができることは子どもに摂理を教え、そのうえで子どもがやりたいことをやる、そのために必要な準備を子どもがするそういった教育だと思います。お金がなくても賢い子はいます。塾なんて行かなくても賢い子はいくらでもいます。そういった子たちは精神的に自立し、なぜ勉強したいかとかが自分の言葉で言える子たちです。間違ってもなんとなく大学に行きたいから奨学金を借りるといった子たちではないです。

なので奨学金は給付型にせよ貸付型にせよ対象者の成績ハードルを引き上げればこの手の問題は解決します。そうすると大学に行けない人が増えてその人たちが困ると思われるかもしれませんが、そうなると高卒採用市場が出来上がりますし、高卒でいったん働いて自分のやりたいことを見つけてから大学に行くという健全な流れを産むことにもつながっていくと思います。