こんばんはキッズビジョン門前仲町校の鄭です。

何かと紛糾している2020年度から施工される新たな大学入試制度ですが、よくまとまっている記事を見つけましたのでご紹介したいと思います。

大学入試に「記述式」導入、全国一律では無回答が続出する

http://diamond.jp/articles/-/110227

ご存知の方も多いかと思いますが、国公立なら現状センター試験->二次試験、私大ならセンターがある場合もあればない場合もあるという方式が以下のように変わります。

「高等学校基礎学力テスト(仮称)」:新たに導入される試験で高2-3の間に年2回任意で受験ができる、今の内申書の代わりになるもの。高校の内申書が関係ない入試方法を採用している大学に関してはこちらは関係ないままと思われる。

「大学希望者学力評価テスト」:センター試験のかわりになるもの。変更点はかなり多く、年に複数回受験できる機会が与えられるとのこと、英語は読む・聞く・書く・話すの4つを求められる、教科性だけでなく理科の問題に文章読解や英文読解が入ったり、社会の問題で数式を使って解かないといけなかったり、あらゆる教科の知識を総動員させて思考する、総合的な学力が問われるといった具合である。

また大学の二次試験でも国立大には国語に記述式を導入したり「小論文」「面接」「集団討論」「プレゼンテーション」「調査書」「活動報告書」「資格・検定試験などの成績」「各種大会などでの記録」などを活用する方針が打ち出されている。

こちらの記事での見解では、一部のトップ層は対応できても大部分の人は記述などできず白紙回答が続出するのでやめた方がいいとのこと。

確かに同感である。パッと見かなり総合力を問われる内容なのだろうが大部分の人がほとんどできない問題では形骸化するだけ。本当にこれをやりたいのなら小さいころからの教育に国はもっと投資をした方がいいし、小さいころから長所を育てる教育に変えていった方がいい。人間好きなことやる中で、実現したいことができてきてそのために足りないものを勉強したりするというのが自然な形だし効率もいい。

そもそもコストという概念があるのかどうかが疑問である。英語の書く・話すをどうやって採点するのか?採点基準の担保するにはどうするのか?などと問題山積な気がする。センター試験を複数回行うことは基本的に賛成だがそれにも当然コストはかかる。また社会に出れば一発勝負という場面はいくらでもあるのだから、若いうちから一発勝負に慣れておくことも重要かなと思う。そこにコストをかけるなら保育士の給料を上げる方がいいとかそういった議論も必要だろう。

ただ一旦ルールが決まってしまったものに対して個人が文句を言っても変わらないので、子供達には状況から己がすべきことを判断し実行できる人間へと育ってほしいと思います。