先月末に東京都足立区で生後6カ月の男児が亡くなるという大変痛ましいニュースがありました。

レシピの確認はしていた 「はちみつ離乳食」で物議のクックパッド 注意喚起を強化

記事によるとご家族は1日2回はちみつ入りジュースを男児に出していたようで、蜂蜜が原因と見られる乳児ボツリヌス症で死亡したとのことです。

このニュースを受けてレシピ投稿サイト最大手のクックパッドに非難が集まっています。はちみつ入り離乳食の他には食中毒の危険性の高い豚肉の生食レシピなども掲載しており、無責任ではなかろうか?という声が集まっています。一方このようなユーザーが投稿するコンテンツ(UGC:User Generated Contents)を運営会社がすべてチェックするということは現実的ではないですし、お手軽さがないとこれほど普及しなかっただろうと思います。また何より運営会社を非難したところで亡くなった男児は戻ってきません。子育ての中でも身の安全を守るという点においては失敗が許されない領域なので、やはり自分自身の身は自分で守るというリテラシーを身に着けていくしかないと思います。

そのためにはどうすればいいかということなのですが、基本的には性悪説の考え方をもって行動するしかありません。ここでいう性悪説とは他人が悪意を持っているというわけではなく、悪意はないが間違っていることも往々にしてあるという意味です。常に穿った見方をすればよいわけではないですが、少なくとも生命の危機などの取り返しのつかない領域に関してはそのくらいの考え方でいいと思います。相手が悪意なくミスをしている可能性があるから自分もちゃんとチェックしてあげようくらいの気持ちで行動すれば自然とリテラシーは身についていくと思います。

亡くなられた男児のご冥福をお祈り申し上げます。